微笑みの国タイへの旅⑥画家の素顔
前回の旅で次回はできるだけ早くタイに戻りたいと強く思うあまりに、帰国から1ヶ月後には作者に会いに旅立ちました。
1人でゆっくりゆっくりと作品を鑑賞したり作者との触れ合いができました。
彼は私を覚えていてくれて、改めて挨拶をし、思いを伝えました。
彼はタイ語のみで私には理解できず、彼の兄が英語でゆっくり通訳してくれましたが、それでも半分くらいしか理解できていなかったように思います。
私が順に作品を見ていると作者は笑みを浮かべながら、次の作品へと緩やかに誘導してくれました。
一通り鑑賞を終えると、購入したいと伝えた作品は8枚になっていました。
全てが象の作品です。
それらを包装して貰い、荷物を整理していると彼は原付バイクの後ろに乗れ、と合図するのです。
彼の兄も別の原付バイクです。
2人ともヘルメットはなく、当然ながら私のもある訳ないよな~と尋ねる事もせずバイクの後ろに乗りました。
少し予想してた通りアクセル全開、、、怖いとか何かを言っても理解して貰えないし多分聞こえないなと諦めること約3分後にどこかに到着しました。
そこはマーケットとは違い、立派なギャラリーでした。
中に入ると彼の兄の奥さんが料理を作ってくれており、タイで初めての家庭料理をいただくことになりました。
奥さんはスマホの画面を私に見せて、それは翻訳アプリの日本語に変換された「トクヤンクン日本好き」と表示されたもので少し笑ってしまいましたが、
「日本人はトクヤンクンが好き」だと理解していると、その通り大きな鍋で運ばれてきたトクヤンクンが登場しました。
合わせてご飯とあまり見たことのない野菜炒めのようなものをいただき、とてもとても美味しかったです。
このギャラリーにきて作者の兄も画家であることがわかり、また子供さんも絵を描いていました。
画家一家だったのです。
食後にはまたゆっくりゆっくりと数多くの作品を鑑賞させていただき堪能できました。
もう絵を探すことはない、ここに来れば良いのだから、と確信した日です。
また手にとった「8枚の絵」からエイトハピネスと名付ける事となった始まりの日でした。
ごちそうさまでした、そしてありがとうと告げギャラリーをあとにした私です。