微笑みの国タイへの旅④絵画を求めて
前回はタイ風シャブシャブのお店で才能あふれる少女と出会い美味しいシャブシャブを食べたところまででした。
実はこの日、客で来ていたイギリス人のマークと意気投合しお酒を酌み交わしたことに触れたいと思います。
1年をドイツ・イギリス・タイの3ヶ国で過ごすという彼はドイツに奥さんがおり、イギリスに御両親や親族がおられタイにも奥さんがいるとの事。
私の旅の目的を絶賛してくれる半面、日本人の真面目さをしつこいほど酷評されました。
「どうせ死ぬんだ、人生1回限りだぞ」同い年の彼は何かの師匠のように言いながら、スマホの写真を次々に見せてくれたのです。
その写真は今まで見たことのない衝撃的なものでした。
彼はイギリス軍としてイラク戦争に行っていたのです。戦地での写真は目を覆いたくなるもので、詳しく書くのは控えます。
ただそれらの写真を見て彼が「どうせ死ぬんだ、人生1回限り」と強く言う意味は分かったような気がしました。生死の境を生き、見なくて良いものを見てきたのでしょう。
この時はまだまだ自分が数年後にギャラリーをOPENするなど思ってもいませんでした。
しかし彼と出会ったことで本能のまま動いている自分を正当化できたように思います。(こんな事していて良いのか?と自問自答する気持ちがありました)
翌日、シャブシャブ屋メンバーと共にマーク所有のボートで島に渡りBBQをして、その夜には日本へ帰国しました。
いびきがうるさい私は機内で寝ないように心がけていましたが、この帰国便では「いつの間に着いたの?」っていうほど深い眠りに落ちていました。
全く絵に近づいてもいないのに(笑)
恐らくうるさい思いをされた周りの乗客の方々には謝罪しかありません。
次回、大きな変化が起こります。